居心地の良い街 川越
 平成12年国勢調査から居住期間を見た
人口の伸びている地域は新しい人が増えているから、短期の居住者割合が高くなる。一方、過疎地では若者が流
出し老人だけになり居住期間の長い人ばかりとなる。長期居住者の割合は全国平均42%に対し、熊谷市43.5%、秩父市では52.8%と過半数になる。埼玉県平均は37.9%、東京都平均は33.3%であることを考えると、県南は短期居住、県北は長期居住が多いことが歴然とする。
長期居住者(生まれたときからずっとという人 + 20年以上の人)
短期居住者(5年未満の居住者)





人口30万を超える県南都市を見てみよう
出生〜 1年未満 5年未満 10年未満 20年未満 20年以上 長期居住者 短期/長期
浦和市 10.5 9.6 26.7 15.9 16.0 21.3 31.8 114.1
大宮市 11.7 8.7 23.1 15.2 17.0 24.4 36.1 88.0
川口市 11.6 9.0 22.7 14.4 19.4 23.1 34.6 91.3
所沢市 10.9 9.1 23.7 15.5 19.2 21.7 32.6 100.5
埼玉県平均 13.9 7.6 20.3 14.4 18.6 24.0 37.9 73.3
川越市 13.3 8.0 20.7 14.8 18.1 25.1 38.4 74.6
熊谷市 16.8 7.3 18.2 13.5 17.6 26.7 43.5 58.7
秩父市 20.2 5.8 15.2 10.8 15.4 32.7 52.8 39.8
東京都平均 9.9 10.5 24.7 12.7 15.2 23.4 33.3 105.7

浦和や所沢の場合には、市民の3分の2以上が20年未満の居住者である。
これに対して、川越市は4割近い人が長期居住者となる。
短期と長期居住者の割合は埼玉県平均とほぼ一致しているのに人口が微増している30万人都市は川越くらいし
かない。居心地が良いから引っ越しをしない。川越に定住する人が多いことを示しているのだろう。