カテゴリー別アーカイブ: ●不動産鑑定評価とは?

弁護士会館

東京弁護士会の研修会講師に招かれた。

不動産関連の研修会シリーズの第一弾として「最近の不動産競売評価の現状」と題して霞ヶ関の弁護士会館でフルに2時間お話をしてきた。

司法制度改革により司法試験合格者は毎年2千人を超える。そのうち9割以上が弁護士となる。
日本最大の弁護士会、東京弁護士会は会員数6千人を超える。その東京弁護士会に毎年5百人以上加入してくるらしい。地方の弁護士会1会を上回る数の会員が一年で増えていく。就職できない弁護士があふれているというのも当然と言えようか 続きを読む

相続税対策 Aさんの話 part3

Aさんのお話を聞いて、私はいくつかシミュレーションをしてみることにしました。

会社の土地は2カ所あり、合計すると2億円以上ありそうでした。駐車場が約1億円、工場事務所に使っている土地が1億2千万円くらいになりそうです。

2つの土地全てを渡すことにすると、貸付金はなくなります。しかし、それだけではなく、会社には、簿価である取得価格を差し引いた額が利益として計上され、税金がかかってしまいます。貸付金を全額無くそうとすると、土地の売却益に課税をされてしまいます。 続きを読む

自己破産申請

自己破産の申請をするから評価をしてくださいという人がたまにあります。

不況のさなか、大変だなあ、と思いますが、鑑定評価まで必要なのでしょうか。
報酬規定を説明すると、ため息が聞こえてきます。

調べてみると、自己破産の申請書類の中に「資産目録」とあるのですが、これについて、一般的には正確な鑑定評価書までは求めていないようです 続きを読む

増える競売

「不況の深刻化に伴い競売が増えている」と、
今朝(2009.8.7)のNHKニュースが取り上げていた。 ローンの延滞が3~5ヶ月延滞すると競売の申し立てがされる。競売の基準価格をみると「こんな金額で売られてはたまらない、任意に売却したい」債務者が不動産会社を訪ねても「今更遅いですよ」
と言われて困っていることを報道していた。 実際に競売の現場では、申し立てをされた後に債権者といくら交渉をしても難しい。 金融機関が債権回収会社に債権を売っていることもあるから、「これから毎月ちゃんと払います」と言っても手遅れなのだ。それよりも延滞3ヶ月以内に金融機関と交渉するべきである。

個人再生という手続きがある。給与所得者など安定的な収入がある人が住宅ローン返済の滞り始めたときに返済期間の延長など組み直しをして破綻を避ける仕組みである。消費者ローンなどを借り始めると対象にならないからサラ金などに手を出さない段階で考えるべき方法である。 まずは 法テラスなどに問い合わせた方がよい
鑑定評価は(有)埼玉不動産鑑定所へ

不動産鑑定評価制度を維持するために

会計検査院や世論の動向から、
公共事業の発注は軒並み一般入札制度になりそうだ。効率的な予算執行を求められているのだから当然とも言える。 しかし、考えなければならない点もある。

良好な品質の確保 規格が明確なものを届けるような業務、たとえば工場生産された商品の納品であるなら、誰が行っても同じ品質の成果が得られよう。 続きを読む

「士」と「師」

弁護士、医師、—「士」「師」と付く職業は人の
不幸をタネにして儲けていく職業だ、と言われたことがある。 確かに、病気や争いごとは日常的にはないこと、不幸にも巻き込まれてしまった不幸である。普段はないことだから専門家にお願いすることになる。
慌てふためいている人の弱みにつけ込む輩がいないとも限らない。だから、いずれの職業も尊敬される反面、倫理も注目される。

最近は社会が高度化している。専門家でないとわかりにくいことが多い。 続きを読む

鑑定評価は手仕事

鑑定評価は、不動産鑑定士の価格に対する判断である。
いくらを表示すべきなのか、悩みに悩み決定する。 その際にいかに説得力のある評価書を作成できるか、裏付けになる資料の質、量、そして採用の適否が信頼性を大きく左右する。

鑑定評価は、その不動産を新たに求める原価に注目した積算価格、その不動産の収益性を基に計算される収益価格、類似の不動産が市場でどう見られているかを考える比準価格という3方式を中心に求められる。 続きを読む

相続税対策 Aさんの話 part1

Aさんは、小さな会社の社長さんです。還暦を機会に、顧問税理士さんに、今、

万が一のことがあったらどうなるのか、相続税を計算してもらいました。
猫の額の我が家と、このところ赤字続きの会社資産では大したことも無かろうと思っていました。

ところが、税理士さんの出してきた計算書には、8千万円以上の納税額が記載されていました。

我が家については、小規模住宅の特例が適用されるから、評価額も8割引になる、と言われてきたのに、とAさんは首をかしげました。 続きを読む

6月23日

国土交通省は、首都圏中央連絡道の八王子ジャンクションが、
6月23日に開通すると発表した。(040428埼玉) これによって、中央高速道と埼玉県西部地区が高速道路網でつながることになる。

これまで1時間以上かかっていた八王子までが大幅に短縮、結果として国道16号線も渋滞が緩和しそうだ。
首都圏中央連絡道の完成を予定して、流通系をはじめとした業務用施設、大型ショッピングセンター等が西部地区への立地を増やしている。今後の開発が注目される

鑑定評価は(有)埼玉不動産鑑定所へ