よく調べよう 固定資産税

相続税は一生のうちに何回もある人は少ないのですが、
固定資産税は毎年かかります。毎年1月1日に登記簿上の所有者である人に課税されます。そのために、市町村は毎年調査をして納税すべき人に税金をかけることになります。しかし、市町村の職員も人間です。ミスをすることもあります。

譲渡をして自分のものでないのに課税台帳に残っているケース、分筆をしたときに地積を間違えたケース、調整区域農地であり、建物が建たない土地であるのに宅地並み課税をされていたケース。いろいろな間違いは起こりうるのです。そのために、毎年4月に縦覧手続きを市町村では行っていますが、ほとんどの人はチェックをしていないようです。  私のあつかったケースでは、 1.調整区域の雑種地を隣の工場に貸していたら、宅地並み課税となって年間百万円以上多く税金を支払っていた 2.宅地の一部を隣の駐車場と一緒に貸すことになったとき、役場では宅地は従来の地積、駐車場は現況で測ったため、宅地の一部がダブって計算されていた、等のことがありました。私への依頼は相続税の軽減になればという鑑定依頼でしたが、今後毎年の固定資産税の額が少なくなることから、それ以上の効果があったことになります。 いずれも、役所がミスを認めてくれたため、記録の残っている5年間さかのぼって税金を返してくれました。しかしそれ以上の期間は戻してくれません。  時々、チェックをしておかないと、気づかないうちに余計な税金を支払っていることがあります

鑑定評価は(有)埼玉不動産鑑定所へ