整地の必要な土地

既に市街地になっているところは、ほとんどが宅地でしょう。建築をするのに改めて整地工事をする必要はあまりありません。

しかし、田んぼのように粘土質の土地は、盛り土した後安定化するまで建物を建てるのは禁物です。

ここでは、整地工事を示しましたが、平にするだけではなく、建物敷地として使える状態にする必要があるのです。

また、地下に何か入っていたら、それを除去して盛り土することになります。

先日、工場の調査をすることになりました。所有者に聞いてみると、工場のタンクが地下に埋まっていること、それを除去すると同時に隣接する河川の護岸工事が必要になること、最近は使っていないが、30年前までは土壌汚染対策法の指定物質を使っていたことなどが分かりました。

工場が最有効使用とは言えない地域です。周りはほとんど住宅が張り付いています。

したがって建物除去費用の見積もりにはタンクの除去と盛り土復旧、護岸築造の他、土壌汚染の有無を確かめるボーリング調査も必要になります。

こうした土地を購入する人は、現在の所有者(売り主)に費用を請求できるのが原則です。

言い換えれば、売り主はそうしたリスクのないことを証明して初めて売れることになります。その分だけ土地の価格は低くなってしまうのです。

 

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