固定資産税

今年(21年)は3年に一度行われる固定資産税評価替えの年。
昨年秋からの金融恐慌~不動産不況を見ていると、税金も下がるはず、と思われるだろうが、そういうわけではない。
固定資産税の規準になる標準宅地価格は平成20年1月の価格。基準となる日の1年前に評価する。

標準宅地⇒路線価⇒個別の土地価格という各段階を個別に計算しなければならないから約1年の時間がかかるのである。評価と課税までにはタイムラグがあるのである。
したがって、本年4月に発表される評価額は前回よりも上がってしまう土地があるだろう。
こういう事態はバブル崩壊後にもあった。その時にも1年後に評価の見直しをして税額を下げることにした。
それでも1年間遅れてしまう。納税者の実感とはずれがある。

4月になって、「おかしいぞ」「なぜ高くなるんだ」と言われるだろうが、制度の仕組みをよく説明するしかない。市町村役場の担当者にとって、今年の春は憂鬱だろう。

小江戸は今日も晴れ、観光客が増えてきました。

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