親のつとめ

かつてPTAの会報に 「親の唯一大事な仕事は、
わが子を一人で生きていくように育てることだ」 と書いたことがある。 この4月に下の子供も社会人になる。先の言葉に合わせれば、私の親業も卒業になるのかもしれない。しかし、改めて考えてみるとそうでもないようだ。

野生動物と違い、仕事をして食べられるだけでは一人前とは言えない。人間は社会的な動物である。社会の中で生きて行くには最低限必要なモラルがある。さらに子供を育てていくのも種族保存を本能とする生物の仕事でもある。 伴侶とともに子供を育てられる能力を持たせるところまでは親のつとめではないのか。最近の新聞を見ると考えが少し変わってきた。 子供が結婚し、孫を立派に育てていくのか、ただ単に孫かわいさの「爺バカ」でなく、そっと見守るのも親のつとめと思い出した。 もっとも、順調にいけば楽だけをできる楽しみである。
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