令和5年地価公示発表

令和5(2023)年1月1日の価格を示す地価公示価格が発表された。
全国の上昇地点を見ると、札幌、仙台、広島、福岡の地方大都市がリードしている。
一方、人口減少が著しい地方小都市の多くは相変わらず下落傾向が続いている。

新型コロナ感染症拡大後、東京23区からの転出が続いたため、テレワーク、郊外住宅への回帰が予想された。
それは、埼玉県の中で浦和、大宮の外、東京に接する川口、戸田、和光などに人気が集まり軒並みプラスの地点が相次いだ。
東京に比べた手軽さが認められたようだ。

しかし、2022年になると東京23区からの転出が止まった。
子育てを考えるファミリー層は東京隣接部に移るが、独身層は仕事の多い東京23区から移動できないのだろう。

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池袋まで2分余計かかる?

3/18の東上線ダイヤ改正では、便利になる点とちょっぴり不便(残念)な点がある。快速急行、急行停車駅が増える20230318東上線ダイヤ改正

便利になる点は
1.新横浜駅まで直通になるから、東海道新幹線利用が便利になる
2.快速急行が増発されて、池袋~川越が便利になる
3.Fライナーが急行扱いでなく、快速急行になるから早くなって便利になる

不便になる点は、
1.朝霞駅が急行停車駅になるから 急行の所要時間が 30分 → 32分になる?
2.上板橋駅が準急停車駅になるから、準急の所要時間が 43分 → 45分になる

便利か不便かわからないが、注意すべき点
1.快速急行の停車駅が 志木駅 から 朝霞台駅に変わる
  これまでは武蔵野線を利用するのに志木駅で乗り換える必要があったが、全ての電車が朝霞台停車になったので確認する必要がない
  
  志木駅に用がある人にとっては、間違えると朝霞台から戻る必要が出てくる

これから、快速急行が混みそうだなあ

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新横浜駅まで直通80分

3月18日東武東上線ダイヤ改正により、東海道新幹線に乗るのが便利になる。
川越~新横浜直通80分20230318東上線ダイヤ改正

これまで、東京駅でも品川駅でも最低1回の乗り換えが必要。さらにおよそ90分かかっていた。
それが、乗り換え無しの80分で新横浜駅に着けば、東京駅~新横浜駅間の18分も稼ぐことができる。
結果として、京都や大阪が25分以上近くなったのだ。

何よりも新幹線の駅までの間、ほとんど座っていられることが嬉しい。

ということは、川越に行くのが便利になるのだから観光客が増えることに繋がるのだろう。

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来年は景気後退してしまうのか?

2022年の株価は低迷を続けている。
ニッセイ基礎研究所の報告書を読んでみて、気になったグラフがあった。
日米の景気後退期を示すグラフだ。
日米の景気後退
1970年以降アメリカには8回の景気後退期がある。
これに対して、日本は11回だ。
回数の問題ではない。
重要なのは、アメリカの景気後退後には必ず日本の景気後退があることだ。

アメリカ中央銀行のFRB(連邦準備理事会)は物価上昇、インフレ克服のため金利を上げて景気にブレーキをかけようとしている。
現在円安ドル高の為替もやがてドル安になっていくだろう。しばらくは景気が低迷、あるいは後退する懸念が強い。

すると、来年(2023年)にアメリカの景気が後退する予想なら、日本に景気後退が波及してくることは十分あり得る。
円安、インフレ、先行き不安の雇用者所得--- 庶民の不安が広がって財布の紐はより絞られことになりそうだ。

このままではいけない。

今、やるべきことはインバウンド客がもたらす円安効果であろう。
仮に月100万人のインバウンド客が一人40万円ずつ落とせば、月に4千億円、年間4兆8千億円となる。
GDP比年間1%増をもたらし、その波及効果は数倍になるだろう。

日本流の感染対策を十分PRし、海外からのお客をお迎えするのが良い、と思う。
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最高裁判所長官表彰状をいただきました

平成6年10月に家事調停委員を任命されてから,28年経過しました。
このたび、最高裁判所の長官表彰状が送られてきました。
高等裁判所長官表彰の時には、霞ヶ関庁舎に集合して手渡されましたが、新型コロナ感染症の関係でしょうか、郵便局経由でした。

健康で大過なく勤めてきたお褒めの証と有り難く頂戴しました。

一説には,15年以上の間に200件以上の事件を担当することが最高裁長官表彰の条件、のようですが、私の場合、10年前に既にクリアされています。
最高裁判所長官表彰状

令和4年地価調査発表

7月1日現在の土地価格を告示する『令和4年地価調査』が発表された。

令和2年3月から2年以上経過した。

インバウンド客はゼロが続いているから、免税店など大型店は需要が蒸発して売り上げも厳しい。

その一方、昨年から国内観光客は若者を中心に戻りつつある。「安・近・短」感染対策をして安心な、近場に、短期間」が流行っている。 

リモートワークが進んだ結果、都心3区のテナント空室率は6%程度に上昇している。

都心sクラスの商業地は希少性が高いので下落はないが、周辺部には横ばい、あるいは弱含みになりそうだ。

一方、住宅地は、東京に隣接する各市と東上沿線の各市が上昇した。特にマンションが強気の価格設定でも売れている。

工業地は、国道16号、外環道、圏央道などに関連する地域で物流センター建設が相次ぎ、上昇が8年連続続いている。

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不老不死

新型コロナ感染症のオミクロン株は遺伝子(RNA)をコピーするときに一部がそのままコピーできない突然変異によって生まれた。
人間の体も細胞が数日~1ヶ月で新しい細胞に入れ替わる新陳代謝を続けている。

ただし、遺伝子コピーが不完全だと突然変異が起きて細胞が不老不死化したもの、それが”がん細胞”だ。
細胞分列→新陳代謝がある限り、がん細胞に変わるリスクは必ずある。

だから、細胞分列をしない「心臓」「目」「耳」の細胞は血が通わなくなれば、細胞が死んでしまい二度と再生しない。
心筋梗塞、緑内障、突発性難聴がひとたび発症すれば治療困難になるのは、そのためだ。

予兆の段階で、発病を阻止するしかない。

長生きをすればガンになるリスクは高まるが、余命がわかれば準備もできる。
ガンにならない部位が壊れると,突然生き方が変わってしまう。

不老不死のがん細胞(中川恵一東大特任教授)

ウッドショックは終わったのか?

集成材2年ぶり下落(20220802日経)
日経新聞によると、日本は住宅に使う木材の半分を輸入に頼っている。アメリカの住宅着工の増加、物流の混乱から昨年後半に木材価格が上昇(ウッドショック)。さらに今年3月、ウクライナ戦争による世界的なインフレ、円安も重なり木材価格は高値が続いていた。
ここで、住宅需要が弱くなり始め、需給は緩んできているらしい。
とは言っても、一昨年から比べれば2倍以上。今後のインフレ次第でさらに上がる可能性もある。

健康年齢?

①73.5才
②86.2才
③88才
厚生労働省のデータによると
①は埼玉県男性の健康寿命(健康上の理由で日常生活が制限されることなく生活できる期間)
②は2021年70才男性の平均余命
③は2020年死亡者の最頻値、死亡した日本人が一番多い年齢は88才と言うことだ。

健康寿命と平均寿命の差は12.7才
13年近い期間はどうなっているのだろうか
これまで誤解してきたのは、平均余命と健康寿命の差は介護される期間だと思っていたことだ

要介護認定者数と認定率
厚生労働省(h27年)によると、85才以上90才未満の男性の40.8%約43万人が介護認定を受けている。言い換えれば6割近い人は介護認定されていない。
このグラフをよく見ると、男性よりも女性の認定率が高い。長生きしている女性が多いのだから介護認定者数も当然多い、とは思っていたが、認定率が57.3%と男性よりも16.5ポイント高いのだ。
85才過ぎまで長生きした男性は、その6割が介護を受けていない。
これは朗報ではないだろうか

しかも、あまり長生きしない。

したがって、ピンピンコロリ が実現するのは女性よりも男性の方に確率が高い、のだろう。

今、70才。人の名前が覚えられない、思い出せないことを除けば、健康上の不安はない。体力的には自信がある方だ。
すると、80過ぎまでは人の助けを得なくても健康でいられる可能性があり、88才に死ぬ可能性が高い、のだろうか。
できれば、88才になったら、前日に友人と楽しくお酒を飲んで、朝が来たらピンピンコロリということを願いたい。

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不動産鑑定士 今西 芳夫

 

芳夫2016

(有)埼玉不動産鑑定所 所長

2022年10月28日 最高裁判所長官表彰  (調停委員功労)
2022年 4月29日 春の叙勲 旭日双光章 (不動産鑑定業功労)      
2018年~2020年 川越調停協会会長
         埼玉調停協会副会長 
2017年10月12日 
東京高等裁判所長官表彰
2017年~2021年 (公社)日本不動産鑑定士協会連合会 副会長 総務財務委員長
2017年6月20日  国土交通大臣表彰
2017年~    (公社)小江戸川越観光協会 理事 
2017年~2019年 川越調停協会 副会長
2015年~2017年 関東甲信不動産鑑定士協会連合会 会長
2013年~2015年(公社)日本不動産鑑定士協会連合会公的土地評価委員会委員長
2011年~2013年(公社)日本不動産鑑定士協会連合会鑑定評価業務適正化特別委員長
2012年~2017年(公社)日本不動産鑑定士協会連合会 常務理事
2009年~2011年(社)日本不動産鑑定協会常務理事(法務鑑定委員長)
2007年~2009年 (社)埼玉県不動産鑑定士協会 会長
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